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5時半時のモーニングコールで起床し、6時に食事を摂る。20分にはホテルを出て空港へ向かう。時間がないのでティックさんが、てきぱきとチェックインの手続きをしてくれた。出国ゲートで、お世話になったティックさんにお別れして、足早に搭乗口へ向かう。やがて、搭乗。小さな飛行機だ、双発のプロペラ機で定員は80人ほど。プロペラ機に乗るのはセスナ以外では、初めてだ。飛行時間は約1時間。客室乗務員もわずかに2人、タイ人と日本人らしい綺麗な方だ。こんな短い飛行時間でも、ちゃんと軽食が出た。朝食をしっかり食べてきたのに、また食べてしまう。
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ほどなくシェムリアップの空港へ着陸。タキシングして建物へ向かう。ちょっとしたゴルフ場のクラブハウス程度だ。飛行機からは歩いて建物へ向かう。入国審査もほんの形式だけで、非常に簡単。荷物も手荷物だけなので、すぐに税関を抜けると、現地ガイドのロタさんが待っていた。まだ26歳の若い人だが、なかなか達者な日本語を使う。運転手も若い方だ。車は日本製のワゴン車。ガイド、運転手も含めて5人なので、らくちんだ。
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80人乗りのプロペラ機
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空港近くの道路
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空港から6号線を東へ向かうのかと思いきや、近道を通って、ロリュオス遺跡へ向かった。道は、ちょっとした日本の田舎道と言う感じでアスファルト舗装されているが、日本の道路ほど平坦ではない。道の両側は地面が剥き出しで、植物が生えている。今は乾期なので耕作地にも何も植えられていない。雨期になるとそこらじゅう水田になるそうだ。
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ロリュオス遺跡
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ロリュオス遺跡群はシェムリアップの市街地から東の方へ(空港の反対側)12〜3キロ程行ったところにある。最初に訪れたのはロレイ、ここはアンコール遺跡の中では古い方で、8世紀頃に造営された。写真でのみしか知らなかったアンコールの遺跡を初めて目にすることとなった。人気はあまりなく、観光客は殆どいない。僧坊の方にわずかに人の声が聞こえる。遺跡の壁面には金剛力士像がきれいに残っている。4つの塔の中央にあたる部分にはクメール文明を語るには避けられない”リンガ”(男根の象徴)があった。また豊満な体つきのデバダー像なども、壁面に彫り込まれている。塔は痛みが激しく、木材で支えられたり、修復のために木の足場が組まれていた。しかし、工事をしている職人らしい人は一人もいなかった。
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補修中のロレイ遺跡
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マンゴーの木やサボジラ(柿に似た風味の果物)の木などが普通に生えている。僧坊からはかすかに、読経の声が聞こえる。土産物を売る子供もいるが、とりあえず、まだ何も買えないな。すぐ近くの、プリア・コー、バコン..と、9世紀頃の遺跡を回る。バコンはロリュオス遺跡群の中では、もっとも規模が大きく、回りを3重の壁に取り囲まれた寺院を中心に、阿修羅像、シンハ像、象の像などが配されている。中央祀堂は5段のピラミッド型になっている。こちらには、欧米人の観光客がちらほらと見えた。それにしても気温は高く、蒸し暑い。旅仲間のMさんが2月に当地を訪れているのだが、その時でも37度あったそうだ。”一日中は、観光が出来ない”と言われていたが、それもうなずける。
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今回の旅で知り合ったIさん
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N13°21′09.6″ E103°58′26.6″ 方位角275度(リンガの写真撮影位置)
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昼食のために一旦、市街地へ戻る。昼食はシェムリアップ川の東側、6号国道よりやや南に入ったところにあるバイヨンというレストラン。テーブルに座るとガイドが飲み物の注文だけ取っていって、後は3人だけ、まるで家族連れのようだ。料理はカンボジア料理、野菜炒めにチャーハン、ちょっぴり辛みのある焼きそばのようなヌードル。飲み物は豆乳を頼んだ、アンコールビールやバイヨンビールがあったが、ベトナムのバーバービールは無かった。レストランのビールは、高いというのがどこの国でもお決まりだしね。料理は、どれも違和感無く食べられて、とても美味しい。(バンコクでの朝食も早かったし...)
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昼食後の散策
昼食後は、2時半までホテルで休憩だそうだ。”あまりの暑さに一日中は観光が出来ない”というのは、このことだった。それにしても2時間以上も時間がある。私としては、せっかくここまできて、ホテルで休んでいるなんて、あまりにももったいないので、部屋で休んでいたいという息子を一人残して、小型カメラとGPSを片手に散策に出かけた。宿泊したシティロイヤルホテルは、街の西側で、国道6号線(通称
airport
road)を、街から、空港の方へ向かう道路沿いにある。GPSのデータでは、街の中心部にあるシアヌークヴィラまで、およそ2キロほどのはずだ。今の時間は交通量は、さほど多くない。一人で歩いていると、バイクタクシーが”ムアイ”(数字の1...一人か?の意)と声をかけてくる。歩いても大した距離ではないので、要らないと首を振って、汗をたらしながら、すたすた歩く。通りの向こう側(南側)の方が、小さな店や露天等が多いので、向こう側へわたって歩いていくと、なにやら大きな声で興奮したような大勢の声が聞こえる。行ってみると、なにやら男達がたくさん建物の中にいるので、もしや”闘鶏”でやっているのかと思って覗いてみたら、テレビで、タイ式ボクシングの中継を見て興奮していたのだった。”カンボジアにも闘鶏はある”と聞いていたのだけど、そうではなかった。ちょっとがっかり...。
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左手にGPS
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国道6号線(通称Airport
Road)
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笑顔がさわやかな果物売りのおばさん
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一歩横に入ると、このとおり
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都市部の庶民住宅
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シェムリアップ川
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もう少し行くと、通りの角で小柄な女性が屋台で果物を売っていた。小手試しに、いくらくらいするのか聞いてみた。ドラゴンフルーツ、サボジラ、名前はわからないが中身はライチに似た果物を買って1ドル。おまけにロンガンを一房もらった。気のよさそうなおばさんだ。さらに街の方へ進み、途中で横通りへ入ってみる。全く舗装もされておらず人通りも少ない。所々にドミトリーやゲストハウスがある、こんな所へ泊まる旅もしてみたいな..。左折して元の通りへ戻り、シアヌークヴィラへたどりつく、王族の別荘だけあって、警官が警備していた(といっても、一人だけ)。シェムリアップ川の木陰で、一休みして郵便局までいこうと思ったのだが、そろそろ帰らないと、午後の観光に遅れてしまうかもしれない、仕方なくもと来た道を引き返し、途中で飲み物を売っている店を見つけたのでビールを探す。あったあったバイヨンビール...値段は...あれ、いくらだったけな..とりあえず安かった。
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建築中の建物
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同左
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建築資材
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これは別な建物
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この足場、あなたは上れますか?
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いい感じでしょ..
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建設中の建物を観察すると中身はレンガで出来ているのがわかる。レンガはチュニジアのそれと違って丸い穴が空いていた。足場は非常に頼りなげな、継ぎ接ぎだらけの木材だ。かなり危なっかしい。
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午後2時にホテルへ到着、隣の部屋のIさんに、果物とビールを差し入れる。エアコンが良く効いた部屋は冷えていて、とても気持ちよい。シャワーを浴びてさっぱりする。虫はあまりいなそうなので、午後からは半袖に着替えて観光に出かけることにした。出発までの、わずかに許された時間に、ホテルの周辺を散策してみる。ホテルの隣には、通りからはあまり目立たない小さな店があった。籐椅子などが見える、とても買って帰れる大きさではないが、ちょっと覗きにいってみた。店には(日本人なら)80歳位にみえるおばあさんが一人で店番をしていた。籐椅子以外にも民芸品的な、布団たたき、扇のような物を売っていた。埃だらけの袋の中には何やら布が入っている、見せてもらうと、地元の人が穿いている巻きスカートだった。なかなか綺麗な柄で、これなら、スカートとしてではなく、暖簾にでも使えそうだ。赤とブルーの2枚を購入、お釣りをくれと言ったら、初め、リエルで数えていたのだが、交渉の末くしゃくしゃのドルでもらった。荷物を抱えてホテルへ戻ると、玄関に息子とIさんが待っていた。すぐに車に乗り込み再び出かける。
アンコールワット
午後の観光は、期待のアンコールワットだ。ワットはシェムリアップから北へ約7キロの所にある。途中に検問所があって、外国人観光客は必ずここで、見学パスのチェックを受けなければならない。パスは本人の写真入りで3日間有効の物が40ドルだ。チェックポイント過ぎて、もう少し行くとようやくアンコールワットだ。さすがに土産物屋やバイクタクシー、トクトクタクシーなどがたむろしている。乾期で水位の低くなった濠の前で記念撮影(あとから写真を見たら、ほとんど家族連れ..)。現在の水位は20センチ程しかないそうだ。数あるアンコールの遺跡群の中で、このアンコールワットだけが西向きに建てられている。ガイドブックにも紹介されている急な階段を上り、頂上を極める。
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こりゃあ、どう見ても家族連れだ
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上り用となっている、ワット東側階段(超危険)
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GPSデータ N13°24′44.6″
E103°52′02.4″
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GPSデータ N13°24′44.6″
E103°52′02.4″
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下りは、さらに急な階段だが、ここは、さすがに片側に鉄棒一本だけの手すりがついていて、下り待ちの観光客が渋滞している。ここから落ちたら只では済まないなと思っていたら、ガイドの話によると、2年前にドイツ人が落ちたそうだ。どうなったかは定かではない。(その後、Mさんに聞いたのだが毎年落ちる人がいるそうだ)手すりの鉄棒は、あまりに多くの人が触りながら降りてくるために、人の手の触る部分はぴかぴかに光っている。下端の部分が真っ赤に錆びているのとは対照的だ。アンコールワットそのものは、寺院ではなく墓地なのだそうだ。
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さすがに観光客が多い
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アンコールワット内部
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さらに急な南面の下り階段
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頭部は盗まれたらしい
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プノンバケン
ワットの次にプノンバケンへ向かう。ワットからは、すぐ近くなので車に乗っても汗の引く暇がない。登り口には象が数頭たむろしていた。ガイドが”象に乗ってみますか?”と聞いてきたが、昔、インドで乗ったことがあるので、さほど興味もなかった。象の乗り心地の悪さは知っているからね...プノンバケン山は、この周辺では唯一の山らしい山(というか丘)だ。参道は、荒れ果てて超でこぼこ、まさに無惨といえるほどの、参道ならぬ、惨道だ。頂上にやはりピラミッド型の5壇の遺跡がある。このプノン・バケンの階段は、ワットほど高くは無いが、1段1段の段差が大きい上、幅が非常に狭いので、注意が必要だ。本当は、ここからの夕日を眺めることになっていたのだが、残念なことに、靄がかかっていて、絵葉書にあるような見事な夕焼けは見られませんでした。しかし、頂上からは果てしなく広がる大地、アンコールの遺跡、地平線の彼方まで、つづく壮大なジャングルを見ることが出来た。
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参道は超でこぼこ!
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頂上は意外と広い
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プノンバケンの威容
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これまた猛烈に急な階段
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シェムリアップ市内へもどり、夕食までには、まだ時間が早いということで、付き物の土産物屋へ案内された。売られている品物は木彫りの製品やカンボジアシルク、それに宝石類、それからスプーンなどの金属製品、絵葉書、お箸、ワットの模型等々、多彩な物が売られているが、バッグ一つの身には重い物や嵩張る物は買えない。一角にお茶のサービスが有ったの、ここで売り子の女性達と片言の会話を楽しむ。お茶受けの菓子が、意外と美味しかったので聞いてみたらなんとバナナのキャラメル、中国語も書かれていたのでよく見て見たら、ベトナム製、まあいいや、食べ物ならお土産には丁度良い。他に椰子の砂糖、ナッツの菓子などを少々買った(もちろん言い値じゃ買わないけどね、多分マーケットへ行けば、はるかに安く売っているだろうし...)
なにやら息子が、やってきて、物欲しげな顔をしている。どうやら絵葉書が欲しいようだ。好きな物を買いなさいと言って、用意してきた5ドル入りの財布を丸ごと渡す。一生懸命選んで、2セットほど買ったようだ。1セット1ドル
レストランで夕食、場所はシェムリアップ川の南の方だが、ガイドブックには出ていない店だった。時間がまだやや早いせいか、店内には殆ど客はいない。それにしてもやや薄暗くなってきたというのに、ろくな照明は無い。メニューにはバイヨンビールやアンコールビールがあった、私はバイヨンの缶、Iさんはアンコールの瓶を頼んだ。このところ、しばらくビールなんか飲んでいないのでビールの味には疎くなっている、とりあえず、渇いた喉にはどちらも美味しい。夕食を済ませた頃には辺りはすっかり暗くなっていて、もう、外出するのは危なそう。ガイドに聞くと、まだ内戦時代の銃を持っている人もいて、外国人の単独での夜の外出は非常に危険とのこと、おとなしくホテルへ戻ることにした(まだ、命は惜しいしね...帰国したら例のイラクの人質騒ぎ..危ない、危ない..)。ホテルでシャワーを浴びているうちに、雷を伴う激しい雨になった。スコールかなと思ったが、意外と長く降り続き、やはり外へ出るどころではなかった。昼間買ってきて、冷蔵庫に冷やしておいたドラゴンフルーツを息子と二人で食べ、早めに寝た。
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