1. 9月24日 大連自由行動

この日は自由行動日。めまぐるしく動いたのと、雨のため、あまりいい写真がない。

 

 今日は、自由行動日。大多数の方はオプショナルツアーの旅順へ出かけた。私たちはK夫人の案内で、ゆっくり買い物をしたり、あちこちへ見物に行くことになっている。遅い朝食を摂って、Kさんの所へ電話をかけてみたが、つながらない。仕方が無く、ホテルへ来てくれるまで待つことにした。ホテルのすぐ下は海岸だ。時間が、来るまで周辺の散歩に出る。今朝は、大連では珍しいという雨だ。小降りなので、傘もささずに漁港の方へ行ってみる。車やサイドカーが行き来している。例によって、車の往来に注意しながら道路を横断し、小高いところへ出た。足下がぬかるんで崖っぷちまでは行けなかったが、3人の男が座ってたばこをふかしていた。

 そのうち、やや雨が強くなってきたので慌ててホテルへ帰る。もうそろそろ10時、Kさんと約束の時間だ。Mさん、Nさんに状況を話して待機していてもらう。部屋で荷物を整理していると、Nさんご夫妻が、暇をもてあましてこちらへやってきた。「そろそろ時間だから間もなくやってくるでしょう」と、話しているうちに。K夫人がやってきた。彼女は気を利かして、ワゴン車を1日チャーターして来てくれていた。

ホテルの前から海を眺める、あいにくの雨

 まずは、あまり観光客が行かない海岸地帯のドライブへ連れて行ってくれるという。半島の海岸沿いを左回りに回るコースだ。海岸沿いの道路脇は驚くほど整備されていて、草木が植えられ、非常に手入れが行き届いている。所々に巨大な蟻のモニュメントやキリン、鹿等の置物が置いてある。海に向かって突き出した小高いところの突端の公園は、一年中風が強くて木も育たないそうだ。ところが、その場所には遠くから見ると、本物と見分けがつかないほど精巧な人工の大木が据えられていた。車を降りて記念写真を撮ろうかと思ったが、生憎の雨と雲のために薄暗く、いい写真は撮れなかった。寒いので早々に退散し、次の目的地へ向かう。

人工の大木

 それは、登りなのに下って見えるという不思議な坂。運転手が、急に車を止めると、エンジンを切ってしまう。ブレーキを緩めると車が後ろに走り出す。でも、私は騙されなかった。自転車乗りは坂の勾配に敏感なのだ!Mさん、Nさんは“あれれ”と言う顔をしていたが、私には登り坂にしか感じられなかった。(若干後ろへ下がって目だけで見ると、確かに下り坂のように見えてしまうかもしれません)車は港の近くを通過する。ここにも建築中に放置された建物がいくつかある。

 ロシア人街は綺麗に整備された一角だが、さほど人通りは多くはなかった。最近作られたという日本人街は、未だオープン前で人通りも開店している店もない。だが我々が思うような日本的な感覚とは少々かけ離れた街並みだったなあ。

ここは比較的きれいな裏通り

 次に、一般のツアーでは、まず行かないだろうということで、フランスから進出しているスーパーマーケット“カルフール”へ行った。ひとまず、日用雑貨品などを、ざっと眺めた後、地下の食品売り場へ行った。色々なものが売られている。パン屋でフランスパンを買う。その他の買った物、袋入りのスナック菓子たくさん、肉桂(シナモン)の固まり、山査子の菓子、チョコミントのキャラメル、缶ビール6本 しめて90元(1350円)。

 山査子の菓子は一個ずつ、小さな袋に入っている、飴やゼリー菓子などもある、これらは、全て量り売りだ。自分の欲しい分量だけ袋に詰めて持っていくと目方を量ってシールを貼ってくれる。生鮮売り場は面白かった、豚足は当たり前、鶏の足、豚の耳、牛の胃袋、その他得体の知れない肉、生きたままの鼈、迂闊に手を出したら食い付かれそう。豚足はいかにも美味そうだったなあ!でも連日の中華料理攻めでいささか食傷気味。店を出て、Kさんのマンションへ向かう。高層マンションの17階、とても綺麗だ。入口には日本人、現地人のスタッフが常駐していて、非常に快適だそうだ。

 昼食はK夫人の案内で北京ダックの店へ行くことになった。K夫人もご主人の出張について、中国へやってきて、まだ2ヶ月少々だが、もう日常の会話には、かなり精通している。北京ダックや茄子の揚げ物、中国野菜、どれも美味しかった。食事の後、Mさんは仕事の関係で、インターネットカフェへ行きたいという。私もちょっと興味があったので、ついて行ってみた。少し横に入った狭い通りのインターネットカフェはカフェというよりゲームセンターだ。飲み物などのサービスは無い。5〜6台のマシンが置いてあったが、こちらは先客あり、どれもゲーム専用マシンだった。インターネットに接続されているマシンは、別なコーナーに数台あった。中文(中国語)のWINで動いている(当たり前か!)

 とりあえずMさんは、ここで1時間ほど仕事をするということになり、我々は別れて別な店へ行くことにした。待たせてあるワゴンの所へ行く途中で、怪しげな電脳ショップを発見した。どんな物かと覗きに行った。もし、あれば中国語のWIN2000でも買ってこようと思っていた。しかし、店番の売り子は日本語も英語も全く解さない。一生懸命説明するのだが2000の所だけ理解したらしく、サッカーワールドカップ2000のビデオCDを出してきた。かごの中に入っているCDも、ほとんどゲームやビデオCD関連みたいだったので、結局諦めて中山広場の近くの友誼商城へ向かう。運転手に頼んで途中で両替の出来る銀行へ寄ってもらう。さすが大きい。4時半まで営業しているそうだ。だが、英語を解する人は少ないようだ。

怪しげな電脳ショップ

駅前の売店

Kさんのマンション

日本人スタッフが常駐し、非常に快適とのこと

 

道ばたの電柱に付いていた巨大なブレーカー。大きさは縦50センチほどもある。扉は木枠にトタン張りで、鍵もなく、開けっ放し!

 ようやく両替を済ませて友誼商城へたどりつく。ここは民芸品等の、お土産を売っているらしい。非常に近代的で綺麗なビルだ。内装も洗練されていて品物も高そう。売っている品物も外国製品や、一流ブランドの物もたくさんある。言われていた一番上の階へ行って聞いてみたが、凧は置いていなかった。店の者の話では、第二店があり、そちらにはあるという。車でほんの数分の所だ。早速、行ってみる。ここは2階建て。2階の奥の方に目指す凧の売り場があった。最初に目に飛び込んだのは、大きさが横幅1.8mはありそうな見事な鷲の凧、立体的な胴体にぎらぎら光る目玉、足までリアルに表現されている。天井近いところにかけてあるのでプライスがよく見えない。店員に声をかけて調べてもらう。背の高い若い男の店員が踏み台に乗って調べてくれた。さすがに、お値段は360元(約5400円)。

 その精巧な、細工を考えれば高くは無いのだが、大きすぎてとても日本に持ち帰れそうもない。私たち、日本人の感覚では、そう高いとは思わなかったが、現地の人たちにとっては平均月収の30%とか50%にもなる価格だ。一般の中国人にはなかなか買えない物なのだろうなあノ.。その他、以前日本で入手したことのある、蝶々や蜻蛉。その他、金魚や蟷螂、鳳凰等々いろんな見たことのない凧が並んでいた。鷲も、やや小さめの物がある。それぞれ価格をチェックして、結局、小さい方の鷲、金魚、蜻蛉、蟷螂、鸚鵡、鳳凰と気張って6つも買ってしまった。ひとまず、レジでお金を払い、その伝票を売り場へ持っていく。

 店員が箱を持ってきて梱包の用意していた。中国の凧は骨に蝶番がついていて、小さく折り畳むことが出来る。かなり、コンパクトになるものと思っていたが、なんと小さい方の鷲の箱でも、14*33*65センチ程もある。立体的な胴の部分の厚みに合わせて作ってある。蟷螂の箱も厚みが10センチほどある。これでは、とてもとても、先ほど買った他の品物を考えたら、とてもじゃないけどスーツケースには収まらない。

 考えあぐねた末に、最悪の場合は機内持ち込みにしてもいいと思い、箱の薄い鸚鵡と金魚は、それぞれ箱に入れてもらい、箱の見つからなかった蜻蛉、箱のでかい鳳凰、蟷螂は、一番大きい鷲の箱の中に、上手く納めてもらった。店員は、これでいいですか?と訪ねると、ずたずたに裂けていた鷲の箱の破れていた所を、いきなりガムテープで修理して。蓋も、ガムテープでぐるぐる巻き。その場にいた一同は唖然!Nさんも凧を持ち帰りたがっていたが、スーツケースに収まりそうもないと言うことで断念。

鸚鵡の凧(大きさはおよそ50×120cm)

(折り畳むと僅か、20×40×3cm程の箱に入ってしまう)

 我々が買い物をしている間に、K夫人がネットカフェーに置いてきた、Mさんを迎えに行ってきた。

 Mさんと合流して、勝利広場へ向かう。勝利広場というのは大連駅前の地下商店街だ。地震の少ない大連だからこそ出来るような、地下三層構造の広大な迷路のようなショッピングモールである。入口はさほど立派でもないのに、中の規模は、それこそこの中で迷子にならない方が不思議なくらいに縦横に回廊があって、色々なお店が並んでいる。

 民芸品を売る店あり、民族衣装や、洋服、玩具、ゲーム、印鑑屋、生活必需品は、すべてここで揃ってしまうのではないかと思うほど、種々雑多な店が、所狭しと、軒を連ねている。なんとなく秋葉原のパーツ専門店街を思い出すが、規模はあの何十倍あることか?一度、火災が発生すれば想像を絶する大被害となるだろう。ここは非常に面白そうだったが時間が無かった。また、行かなくちゃ...

ちょっと解りにくいが、勝利広場入口(階段の所)

印鑑の店の売り子

 私たちは、あらかじめ日本から、お土産用の印鑑を依頼してあったのだが、その印を彫ってくれた店はこの中にある。行ってみると、店主は不在だった。若い女の子が店番をしている。K夫人が何やら話すと、店主は一杯やりに行っているらしい。どうやら、我々が大量にオーダーしたものだから、今月は金回りがいいみたいだ。もう一人の店員が店主を呼びに行ってくれた。やってきた店主は、なんとなく目がとろんとしている。せっかくやって来た記念に写真を撮り、印泥をひとつ買った。さすがに専門店だけに{西冷印社}を知っていた。さかんに「中国で最高!」を連発していた。今回は、記念として蓋にこった彫り物のある西冷印社の印泥を入手した。

日本語は話さないが、なかなか愛想が良くて可愛かった。

 外へ向かう通路の途中に、玩具屋があった。電池式で面白い動きをする兵隊さんの玩具を買う。出口へ向かう、階段の壁にはいろいろなタペストリーがかけられていた。Mさんはエヴァンゲリオンのタペストリーを発見。経営されているお店の飾りにと購入。

大連の駅前 

 とりあえず、一旦Kさんのマンションに引き上げ、Kさんの帰宅を待って、皆で夕食に行く。

 夕食はKさんがセットしてくれた、人民路の富麗華大酒店で火鍋(中国風しゃぶしゃぶ)だった。タクシー2台に分乗して店へ向かう。とても大きなレストランだ。一階、2階ともおびただしいテーブルが並び、どのテーブルにも客が座っている。電話の予約を入れたときは個室が塞がっていたのだが、丁度上手い具合に空いたとのことで個室へ通される。ゆったりとした広い部屋だ。円卓にはすでに固形アルコールを使用する鍋が並んでいる。日本風の大鍋を想像していたが、銘々に小さな鍋がある。運ばれてきた肉や野菜を適当にゆでて食べる。美味い!今回の旅行中に食べた食事の中では最高だった。日本風の太めの麺や、それよりやや細めの白い麺も、しこしこと、腰があって絶妙。中国では日本式のラーメンみたいな物は無いそうだ。あの火鍋を食べるために、もう一度大連にいってもいいなあと思わせるほどだった。

 食事の後はKさんのマンションに戻り、中国生活の事など色々な話を聞いた。なんでも10月の国慶節(建国記念のお祭り)に連休が取れるので中国奥地へ旅行にいかれるそうだ。なんともうらやましい。

 名残惜しいが、夜の更ける前に、大きな荷物を抱えてホテルへ戻る。あれこれ悩みながら大きな荷物をスーツケースに放り込むのは、大変な作業だった。予定通り使い古した下着や靴下類はゴミ箱へ捨てた。明日はいよいよ中国最後の日。列車移動のため、5時頃には起きなければならない。先ほどカルフールで買ってきたビールを飲んで寝る。


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