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空いている所があると構わずにずんずん進む、自転車や人やスクーターが平気でバスの前を横切る。隣の車との隙間は手を伸ばせば届きそうなほどだ。運転者はすべからく、けたたましいクラクションを鳴らしてはそこのけそこのけと我が道を主張し、自分の行きたい方へひょいひょいと向きを変えてひたすら進む。信号機はデリーの中心部にしか無く、大きな交差点は英国式にロータリーになっていた。デリーに着いて最初の印象は「なんで、こんなに人がいるんだあ〜〜〜????」。おまけに街の中はまるでごみ箱の中みたい。娘はこの光景に呆気にとられたようで一言も口を開きません、少々刺激が強すぎたかな...
やがて、バスはホテルに到着しました。アショカ・カントリーはムガル形式の古風な作りのホテルでいかにも「カントリー」を彷彿とさせる建物でした。あまり広くないロビーには左側にマネージャーのデスク。右側にキャッシャーがありました。取りあえずホテルに到着してホッとした一行は部屋の割り当てが決まるまで椅子に腰掛けて一休み。ガイドがチェックインの手続きをしていると、2階からボーイがお盆を片手に降りてきました。お盆には毒々しいほど真っ赤な液体のはいったガラスのコップが載っています。私は心中”それそれ、来た来た”と思っていました。以前、誰かの紀行文でこの飲み物の事は知っていたのだ。彼は一番近くにいた私の所へ来るとお盆を恭しく差し出します。私はあまり有り難くないながらも取りあえず手に取る。他の一行も不安げにコップを取りますが口にする者は一人もおりません。私が少し口にすると、「飲んでも大丈夫ですか?と」不安げに聞かれた。私が”あまりうまい物ではないですね”と答えるとガイドが”飲めると思いますが不安な人は止めておいた方がいいです”なんて言ってました。私はもう飲んでしまったのに余計なこと言うなよ!...取りあえず空になったコップをボーイの盆へ返す。ほとんどの人はなめる程度しか口にしなかったようだ。たしかに生温いし、到底日本人の口に合うようなシロモノではなかった。中身を聞いてみたらバラの香りをつけた飲み物なのだそうだ。鍵を受け取って階段を上る、階段を上ってまっすぐに進むとどうも部屋らしいものは無い、おかしいなと思って少し戻るとガラスのはめ込んだ両開きのドアがあった。これが客室の方らしい。開けてみるとびっくりするほど延々と廊下が続いている。到着したときには暗くてわからなかったがかなり大きいホテルらしい。ボーイがやってきて部屋へ案内してくれた。
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