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これからジャイプールまで移動となる。バスはデリー〜ジャイプールを結ぶ唯一の幹線道路を南西へ向かって進む。距離はおおよそ260キロ余り、とてつもない大移動だ。幹線道路といってもガードレールも交通信号もなく荒野の中に、ただただまっすぐにアスファルトで舗装されている道路があるだけ。バスがオンボロな上、道も悪いと来て、乗り心地は最悪。エアコンの効いているのだけが救いだ。さすがに幹線道路だけあって通行量も多く、トラック(愛嬌のある顔をしている国産のTATA印のトラック)バス、地元の人が乗っているバスはエアコンなし、座席と座席の間隔も狭くかなり窮屈そう。運転席はドアが無い、オートリクシャーよりも少し大きい三輪車、ジープ風の小型車(これもTATA印)駱駝、どれもこれも人を満載して走っている。
駱駝の後ろに見えるのがTATA印のトラック
三輪車に6〜7人というのは当たり前、中には何人いるのかわからないほどたくさん載っているのもある。トラクターに引かれた荷台の上にはそれこそ20人位乗っているのも見かけた。バスは前の車に追いつきそうになるとけたたましいクラクションを鳴らして道を譲れと促す、例のインド人運転手は前方から対向車がやってくるのも構わず追い越しをかける。対向車が抗議のヘッドランプをつける。さらにクラクションを連発して隣の車にどけどけと圧力をかけて無理矢理追い越して間一髪で自分の車線に戻る。ローマのタクシー運転手も乱暴だが、ここへ来ては生半可なものだ。乱暴を通り越して滅茶苦茶としかいいようがない。こんな調子でしばらく進むが辺りの風景は全くと言って変化がないので窓の外を眺めているのも飽きてくる。
エアコンは効いていても喉が乾く、昨夜から凍らせておいたゲーターレードがようやく飲み頃に融けてきた。風景といっても見える物は赤茶けた大地と、お情け程度の緑で本当に乾燥しきっている感じだ。何日雨が降っていないのだろうか、やがてバスは4車線の広い道路へと進入していく、緑色の大きな看板があった。数種類の言語(らしいもの)と英語でなにやら書いてある、どうやら有料道路らしい。道幅こそ倍になったが相変わらず道は余り良くない。対向車がいないので追い越しの方は何となく一安心。話に聞くと道路の両側の路肩の部分が脆弱なので路肩に寄りすぎると崩れて道路から転落したり車軸を折ったりというトラブルが多いらしい、だから追い越される方も出来るだけ道路からはみ出さないように走りたくて事故が多いそうだ。確かにこんな所で車が壊れたら生死に関わる事態になりそうだ。バスは時々大きな町を通過する、町はデリーよりもさらにすさまじい瓦礫の山に等しいが、人や車の数はおびたたしい。道ばたにはペプシを売る店、果物を売る男、何か得体の知れない香料を売る者、たくさんの痩せこけた牛、そして人人人人、修理中の車、壊れたまま放置され無惨な姿をさらす車、ヤシの実を割ってお盆に乗せて売り歩く男、等々何でもありあり......しかし、ここには外国人が普通に入れるようなトイレは皆無。
赤茶けた砂漠が延々と続く....外は猛烈に暑い!
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