折り畳み天体望遠鏡

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顛末

 その昔、ハレー彗星というのがやってきた。新聞やテレビ大騒ぎだった。あの騒ぎで天体望遠鏡や双眼鏡が飛ぶように売れた。しかし、自分で販売しているくせに、おいそれと市販の既製品を買うような私ではなかった。当時、出入りしていたビクセン(光学機器のメーカー)セールスマンに頼み込み、無理言って15 センチの放物面鏡をわけてもらった(もちろん只でもらったわけではない)その鏡を使って、アルミのアングル材と木材で、簡単なドブソニアン型の天体望遠鏡を作り、自分の店でディスプレィ代わりに、展示しておいた。ところが、ハレー彗星のブームも去り、店においておくのも邪魔になって、とうとう倉庫入りとなった。その後、倉庫の整理中に、「こいつをそろそろ何とかしなければ」...とは言え、壊すのも、捨てるのももったいない...。と、いうわけで、一計を案じ、保管にも移動にも便利な、折り畳み式望遠鏡を作ってみることにした。しかし、どうせ作るなら、普通に作ったのではあまり面白くない。鏡面精度の高いミラーももったいない。そこで、経緯台の可動部に、ベアリングを使用して、精度の高い物を作ってみることにした。幸いにも、小型の旋盤やフライス盤などがあり、それまでさほど活用したことがなかったのだが、初めて、本格的に旋盤加工に取り組んで作ってみました。

サイズ 46*34*12(cm)

重量 約 7.3 Kg

組み立てた状態
収納時
鏡筒のないドブソニアンと呼ばれるタイプの天体望遠鏡です。下端に放物面鏡、上に斜鏡があるだけ...

以下に組み立て手順と、各部の構造を写真で示す

 
ケースを開けたところ
ミラーボックスの収納状態
箱から取り出す
本体を立てたところ
支柱を延ばす
ミラーボックス取り付け部
ミラーボックスの取り付け
斜鏡の取り付け(アリ溝)
斜鏡の取り付け完了
ファインダーも脱着式
斜鏡の取り付け状態
 150mm・1/20λ!の主鏡
ベアリング採用の軸受け
同じく、ベアリング採用の耳軸?
支柱の折り畳み部分

各ベアリングはテーパーローラーベアリングを使用し、軸方向荷重はスラストベアリングで受けている。あまりにもスムースに動きすぎるためにディスクブレーキをつけました。

主鏡は9点支持、ステンレスのバンドで吊り下げている

ドローチューブは古い天体望遠鏡から外した物を加工して流用。

蝶ネジで水平を出す
斜鏡収納部

小型のケースに収納させるために、耳軸はテーパーローラベアリングとスラストベアリングを採用して片持ち構造としました。鏡筒(と、いうかフレーム)は、ほぼ中央で畳めるようになっています。市販のパッチン金具で固定しますが、これが意外にしっかりしています。斜鏡は真鍮板を丸めた物。ステーは基部をアリ溝にして光軸の再現性を確保しました。

ミラーボックスはフレームとの接合部に、2本のピンを打ち込んで、位置決めしています。口径150mm焦点距離750mmの主鏡はF5と明るく、満月の月を観測すると眩しくて涙が出てくるほど明るい。ムーングラスは必需品!主な材料はラワン材、強度の必要な部分は真鍮・アルミ等の金属を使用。軸は鉄材から削りだし。接眼部は市販品を流用した。

今後、接眼レンズの収納にもう一工夫する予定である。デザインを重視したため、木部を全て薄緑色で塗ってしまったが、やはり光路側だけでも黒にするべきだった。金属部分も未塗装だが、後日塗装するつもり....。それから、暗いところでの組み立てを容易にするためにケースに赤色発光ダイオードで照明をつける予定です。

というわけで、まだまだ未完成...ゴメンナサイ。

最近、前から探していた、サンプリズムを入手できたので、余っている鏡筒で、簡単に持ち運べる太陽望遠鏡でも作ってみようかと思っている

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