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Mさんの下調べで、ホテルの前にスーパーがあるとのことなので、期待してくり出した。外は、まだ明るいがちょっと小雨が降っている。まずはブルギバ通りを向こう側へ渡ってスーパーの有るはずの場所へ行ってみる。大きな建物はあるのだが、どうもスーパーらしき建物は見つからない。日曜日の夕方とあって、もう閉店してしまったのだろうか?メディナの方向へ、しばらく歩いたが、それらしき所も見つからないので、ホテルの方へ戻る。ホテルの正面の建物の前には大勢の男女が集まっていた。どうやら劇場のようだ。今夜は、誰か有名な人の公演でもあるのだろう。そのままホテルの前を通り過ぎてしばらく行くと、道路の中央に巨大な時計塔が建っていた。時計塔の周りは、緑の植栽と噴水があってロータリーになっている。まだ、例のサッカーの試合で勝ちチームとなったサポーターの車がクラクションを鳴らしながら旗を振り振り走り回っている。時計塔をぐるりと回り込んでみると、向こう側に、入り口があって人が立っていた。もしかすると時計塔に上れるのかもしれないと思って信号を待っていたら、件の人が入り口の鍵をかけて帰ってしまった。残念、ちょうど5時。もう終了なのだろう。今度はホテル側の通りをメディナの方向へ向かう。さすが首都の夕方、大勢の人々が歩いている。しかし、荷物らしい物を持っている人は殆どいない。ホテル前をさらに通り過ぎてメディナへ行ってみることにした。
ホテル前からは数分の絶好の場所だ。メディナの東側の入り口、ババウ・ブハール(フランス門)からラ・カスバ通りへと踏み込む。しかし、残念ながら、店はほとんど閉まっている。所々パンなどの食べ物を売っている店だけがポツンと開いている。まさに迷路だ。迂闊に踏み込んでいくと帰り道が解らなくなりそうだ。とりあえず、道に迷わないように真っ直ぐに進む。行けども行けども、同じような感じで開いている店はない。適当なところで引き返す。でも、横通りから大勢の人が歩いて出てくる通りもある。角の目印を頭に入れながら、何があるのかと二人で行ってみる。2〜3回角を曲がった所にある通りの人通りがやけに多い。その通りへ踏み込んだ途端に、ドアの開いている建物があって、中に2人の女性がピンク色の薄物を着て、立っていた。すぐに売春宿と気が付いたが、この先の界隈一体がすべてそうなのだと言うことにすぐには気づかず、ついつい先へ進もうとしてしまった。ところがドアの前にいた老婆が、Mさんの方を見て人差し指を立てて横に振り、“ここから先は女人禁制”の合図をした。はっと気が付き、すぐにその場を立ち去った。私が感づくのが遅かったとはいえ、Mさんには申し訳ないことをしてしまった。彼女は“あたしが来ちゃいけない所”ってすぐに気が付いたそうだ。まあ、何事もなかったのが幸いだ。彼女は“中の二人は、胸元の谷間まであらわなアラビアンナイトに出てくるシエラザードの様な衣装を着ていた”と後から報告してくれた。もと来た道をホテルの方へ戻る。メディナの中には、いくつもの小さなホテルがある。自由旅行でくれば、こんな小さなホテルに泊まってみるのも楽しいだろうなあ。
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