5. 1月20日 パムッカレ〜カッパドキア大移動

 

 ネクロポリス&ヒエラポリス

今日はモーニングコールが6時、出発が7時15分。はやばやとレストランで食事をする。広いレストランには 我々の一行だけしかいない。こんなに早く出発するのは日本人だけかと思ったらまもなくドイツ人のグループもやって きて食事を始めた。食事を終えると早速バスでパムッカレの石灰棚へ向かう。石灰棚のかなり手前でバスを降り、歩き ながら向かうことになる。そこはネクロポリスと呼ばれる古代の墳墓の跡である。(写真なし)

左 古代都市ヒエラポリス

 

 パムッカレの石灰棚

 パムッカレは古代より温泉療養地と して有名で、各地から療養に来ていた人がたくさんいたらしい。治療の甲斐なく亡くなった方達の墓が建設されたので、 村の人口に比べると非常に広い死者の都市が出来上がったわけだ。ネクロポリスを通過すると石灰棚までは間もなくだ。途中、古代都市ヒエラポリスを通過する。斜面の中程に劇場がよく見える。ほどなく石灰棚の所へ着いた。 が、写真で見るほど水が無い。というより広い石灰棚のほとんどがむき出しになっていて水の流れているところはあまり 無い。近年、水量が減って岩盤がむき出しになってしまった所が増えているそうだ。むき出しになると、黒く変色して しまうらしい。そこで、白い石灰棚を維持するために人工的に水を流す場所を調整して黒ずまないように計っているそうだ。 むろん、世界遺産に指定されてからは、かつてのように自由に棚に降りることは出来ない。一部が観光用に開放されているのみだ。

 

 一同、早速靴を脱いで裸足で棚の上に出る。しかし、手前の方は全く水が流れていない、3〜40m程先の方に水のたまっているところがある。裸足で岩盤の上を歩いてそちらへ行く。ものすごく冷たい!そりゃ当たり前だ、1月の高地の早朝だもの...。かろうじて水の流れているところへたどり着く、そこもさほど暖かくない。底は白い泥状だ、ぬるぬるする。上から水の流れてくるところはやや温い程度。それでもはるばる日本からこの光景を見に来た我々は大はしゃぎ... ああ、世界遺産に指定される前に訪れたかったなあ!

 そこそこ石灰棚を楽しんで靴を脱いだ所へ戻ると、地元の管理人 らしい人が「こちらは暖かいよ」と声をかけてくれる。見ると今まで水の流れていなかったところに湯が流れていた。そうか、観光客の来ない夜間は水路にゴム栓をはめて止めてあるようだ。つまり我々は早すぎたわけ... 冷え切った足を流れ出る湯で暖める、う〜ん気持ちいい。温泉はやっぱりこれでなくちゃ。ほっとして足を拭い、靴を履く。すぐ近くにある考古学博物館のローマ時代の浴場跡を見学してからカッパドキアへ向けて出発した。時間はまだ8時半だった。 バスは内陸部へ進む、道は上り坂が続く。


 10時半頃小さな町に着いた。休憩を取るためにバスを降りる。この町は何年か前に大地震があってかなりの被害が出た そうだ。現在でも半壊、全壊の家があり、政府が集合住宅を作って援助している。

もう甘いのにもかなり慣れた

 ドライブインの中へ入ってみる、当地の 特産の菓子があるというので注文してみる。ヨーグルトに蜂蜜をたっぷりかけた物で酸味と甘みのバランスが丁度いい。チャイを飲みながら結構な量の一皿を食べ尽くす。バスは再び走り出す、地図で確かめると北緯38度の辺りだ。道は相変わらずの登り。いよいよ高原地帯に入る。少々古ぼけたバスはあえぎあえぎ登る、道の両側には雪が残っている。対向車も ほとんど走っていない寂しい道路だ。こんな所でバスが故障でもしたらそれこそ凍死しかねない。12時近くなってようやくチャイ(By)の町まで30キロの道路標識が見えた。辺りは所々、土が見えるだけで一面の雪景色。道幅は6〜7mしかない、広大な 盆地状の所を進む。外はかなり寒そうだが、窓を閉め切っている上暖房が効きすぎて蒸し暑い。他の人達は結構、厚着をしているのに暑くないのかな?...時計の針が12時を少し過ぎたところでT地路を右折、コンヤの方へ進む。道路標識はなんとコンヤまで170キロを示している。チャイの町を少し過ぎた街道筋のレストランでやや遅い昼食。やっと羊が食べられるかなと思いきや、残念ながらここでもチキン。地元特産のピザが旨い。


 メヴァラーナ教団の本拠地 コンヤ

 辺りの風景も見飽きてしまった。うとうとしているうちに、バスはいつの間にかコンヤの町へ到着した。ここはイスラム教の別宗派メヴァラーナ教団の本拠地だ。この宗派は両腕を上げてくるくる回りながら何時間も踊り続けるという面白い舞踊で 無我の境地に入り、神と一体になるという。トルコ共和国が建国されてから近代国家を築くのに障害になるとの理由で教団は 解散させられてしまった。メヴァラーナ博物館には聖者の巨大な棺や数百年も前の見事な絨毯、様々なコーランの写本、衣装、楽器等が展示されていた。なんとイスラムの始祖モハメッドの髭が納められているという小箱が、ガラスのケースの中に展示されていた。残念ながら中身は見ることが出来なかった。現在でも年に一度、12月に観光行事的に踊りが公開されているそうだ。 バスの出発までの間、僅かに許された時間で町の中を散歩する。置かれていた自転車の前で記念撮影


 カッパドキアへ到着...本日の走行距離750キロ!

 めざすカッパドキアまでは 、まだ300キロ近くある。何しろ今日の走行予定は750キロ。運転手のタフなことにほとほと感心、国土が広いと運転手も大変だ。持参のMDで音楽を聴きながら再びうたた寝する。辺りが薄暗くなる頃アクサライの町へ到着、休憩とバスの燃料補給だ。ここからはカッパドキアへの少し狭い道路へ入る。本当に飽きが来るほど延々と坂道を登る、バスは大丈夫なのかとちょっぴり 心配になるほどスピードが落ちてしまう。ベンツの大型観光バスが悠々と追い抜いていく、我々のツアーとは料金が違うから仕方がない....すっかり日が落ちて真っ暗になる頃、漸くカッパドキアへ到着。バスはめざすホテルを探す、「あれだあれだ」とガイド ・・・ところが、そばまで行ってみるとなんと違うホテル。面白い形をしたホテルだったので期待したが、がっかり。同じ道を数回 行ったり来たりして漸くめざすホテルを発見。納得、納得。ガイドが見間違えるのも無理はない、外見の印象がそっくりだった。 カッパドキヤ地方の奇岩を模した様な形をしている。内部はさらにユニークでフロントから続く通路が曲がりくねり、階段もホールもまるでアントニオ・ガウディが設計したのではないかという位に曲線を多用している。

 ホテルの中を歩き回るだけで楽しそうだ。 特に面白かったのはエレベーター、4〜5人しか乗れないほどの小さなエレベーターだが、ゴンドラが自分の階に来ても待って いるだけではドアが開かない。自分でドアを開けて乗る、おまけに二重扉になっていない。ゴンドラが動き出すと、扉側の壁が動いていく。迂闊に知らないでいたら、巻き込まれそうだ。


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目次

1

イスタンブール

2

チャナッカレ

3

 トロイ 

4

エフェソス

5

パムッカレ

6

カッパドキア

7

イスタンブール

8

帰国・番外編